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CounterPoint

Day:2023/3/30-7/9

Place:FabCafe Kyoto

京都にあるFabCafe Kyotoでの3ヶ月間偏愛を突き詰めるレジデンス「CounterPoint」に第11期で参加。建築への憧れから都市をイメージしたスマホケースデザイン「空中建築」を立体にしてみたい想いからFabCafe Kyotoで作業スペースを借り制作。その記録を公開。

01.スケッチ

初めての立体制作。スマホケースデザイン「空中建築」を元に構想を練りスケッチから始めました。平面図を立体にさせるには?宙に浮かすにはどうする?素材は??描いては消してを繰り返し、悩みながらスケッチを描いていました。平面ではあまり注目されていなかった「重力」をどう扱えばいいか、悶々としながらスケッチを描いていました。

02.模型制作

模型は丸棒と竹串、爪楊枝で作りました。模型は実際の組み立てる時の手順を確認できます。本番のことを考えながら、模型は3つ作りました。芯になる部分に骨を突き刺す。三角形を作り安定させる。輪ゴムを使ったり、グルーガンを使ったりと、「形」にすることに注力しました。

03.色塗りと骨の組み立て

模型が完成すればホームセンターで購入した丸棒に色を塗ります。購入したままの色だと肌色で頼りないので水性ステインで着色しました。色は濃淡を出したかったのでオークとマホガニー。この時40本ほどの直棒を切ったり塗ったりしました。色塗りが完成すればいよいよ組み立て開始です。模型と同じ手順で骨を作ります。24mm、12mm、8mmの丸棒を使用しました。芯になる太い部分を24mmを中心し、12mmの丸棒で三角を作ります。8mmの丸棒でイカダのように麻紐で編んでいきます。アクセントに角棒も使用しました。

04.ひたすら組んで編む

8mmの丸棒を麻紐で結びます。この時、なるべく一本の麻紐で結ぶようにしていました。この一つの作業で聴力が強まり結び目を減らします。これから茂るように棒が増えていくので、手が届きやすいうちに強度とシンプルさを意識しながら「地上」を作りました。次は「地下」になる部分を中心に集まるように挿していきます。なるべく重心が下になるよう組み、模型のような形になるよう目視で棒を挿していきます。

05.単管パイプカット

空中建築を吊るすにあたり、支柱を作らないといけないため、ブランコ型の支柱を作りました、

ホームセンターで、単管パイプ3m4本、2m5本、直行プランプ、自在クランプ、パイプカッターを購入。どうやらコーナンとコーナンProで扱ってる単管はメーカーが違い、コーナンで売ってる単管が軽量で値段も安かったです。(プチ情報)作業台でひたすら9本の単管をカッターをくるくる回しカット…。1本20分ほど。体力も気力もギリギリでカットしました。このブランご型の支柱を作るにあたり、知識経験ゼロのためYouTubeを頼りに作りました。ありがとうYouTube。

06.単管パイプをブランコ型に組み立て

​設置にあたり「平面は2人、立体は3人必要!」の言葉をいただき、組み立てはFabCafeスタッフさん含め3人で行うことにしました。まずは土台になる四角をクランプで繋いで組み立てていきます。次に支柱になる三角を組み立てブランコ型に仕上げていきます。組み立てで3時間。ようやく空中建築を吊るす工程まで進みました。後、砂を入れる器も作り最後砂(パーライト)を入れて完成。丸一日仕事でした。

07.影を楽しむ

設置完了後、とにかく空中建築の良さをカメラに収めようと、夜な夜な影で遊んでいました。

​この作品は暗い部屋がとても似合い、面白い影をたくさん作ることができました。ライトの当て方次第で表情が変わる。これは立体作品の醍醐味の一つだなと感じました。

​丸一日かけて、空中建築の様子をタイムラプスで撮影。日の動きを撮影し動画にしました。

CounterPoint​で生まれた作品

建築への憧れからできた「空中建築」のスマホケース。これをいつか立体にしてみたかった。

でもそれを作る場所もなくそのチャンスを伺っていたその時にCounter Pointのことを知りました。場所も、機材も使わせてもらえる。またとないチャンスに飛び込み160cmの立体作品が完成ました​。制作環境が整っていたからこその作品であり、本当にありがたかったです。大きな軸がこの場所で生まれた瞬間でした。

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