空中建築展「うく」
Day:2023/8/11-20
Place:GASKI BASE
「リビングをギャラリーに、生きた花を作品に」
尼崎にあるGASAKI BASEにて、工場をセルフビルドされたご夫婦のリビングをお借りし展示させていただきました。そして、空中建築の作品にFloristの雪さんに生花を生けていただきました。茶色の作品に彩りが加えられ華やかな作品になり、ゆっくりと枯れゆく花の儚さが作品に「時間」を加わえることができました。・
期間中にフード出店もお願いし、賑やかで時には静けさも感じれる9日間となりました。
Florist:雪(Ricca)
supported by CREA/Me
--food--
R foods apartment
ロックブックコーヒー
eneepee
01.空中建築を吊す
8月5日。搬入開始です。リビングを片付けライトの真下にくるように空中建築をテグスで吊るしていきます。重心や地面からの高さなどの関係で良い位置に真っ直ぐ吊すのが難しく何度もCREA/Meのコバさんにお願いしました。
02.花を生ける
次に、雪さんに花を生けていただきます。
作品やコンセプトに合う花を市場で仕入れてもらい持ってきていただきました。
赤、黄色、緑、青…、スプレーで着色したりと、たくさんの色の花をバランスを見ながらゆっくりと生けていただきます。最後は、皆で下に砂を引いて、木の名刺を撒いて完成。
03.8/11 展示スタート
1階のフロアをお借りしてフード出店をお願いしました。R foods apartment(おにぎ&味噌汁&ご飯のお供)ロックブックコーヒー(コーヒー &ドーナツ)eneepee(キューバサンド&レモネード)
交代で出店いただいて、毎日違うお客さんとテーブルを囲みながらご飯を食べ語らっていました。
「住」をテーマにした作品だからこそ、息遣いを感じる食事の空間が必要でした。
04.日が経つにつれて見える姿がかわる
毎日作品を見ていても、表情が違います。
生きた花の色が褐色していく姿に加え花の命の重さも作品にのしかかってきました。
それは、時間や天気、日のあたり具合、人の会話、視線。
毎日の出来事を一緒に吸収していく姿は紛れもなく「生き物」でした。
生花の枯れゆく姿が美しい
花の凄みを見せてもらった9日間でした。
死なない作品と、枯れゆく生花の組み合わせにより「時間」が生まれました。
GASAKI BASEで何日間で寝泊まりさせてもらい、作品と向き合える贅沢な時間を味わうことができました。ゆっくりゆっくり色が落ち着きを増し、その都度重みを感じさせてくれました。確かにそこには動かない「モノ」がありました。花の生きた存在と、人々の息遣いで生まれた情念が空中建築の新しい顔を見せてくれました。