TENSION(緊張)
Day:2025/12/6.7
Place:SPACE DEPARTMENT in NARA
奈良にある築90年の農家を改装したクリエイティブ・ハブスペースにて
奈良を中心に活動している13名のアーティストによる
「TENSION(緊張)」をテーマに作品を発表しました。
◾️Artist
Eugene Soler(建築家)
生駒 敦(華道家)
Naoki Takamura(フォトグラファー)
ピオニールかまぼこ(芸術家)
一瀬 大智(画家)
岡本奈香子(アーティスト)
たかはし なつき(彫刻家)
北村 大宰(アーティスト)
寺島 のどか(アーティスト)
森中 歩(日本画家)
戸田 淳也(日本画家)
宇野 陽一(土ワーク)
Ibuki(アーティスト)

TENSION(緊張)
2025年をひとことで要約すると、それは「緊張」――「私たち vs 彼ら」。世界のストレスはピークに達しつつあるように見えます。国家間の戦争、政治的イデオロギー、経済的な圧迫、アイデンティティの争い、ナショナリズムとグローバリズム、そして文化やアイデンティティにまつわる不安。
「緊張」とは、引き伸ばす行為、または引き伸ばされた状態・度合いを意味します。精神的あるいは感情的な重圧・ストレス、敵対・不安・緊迫した状況や条件も含みます。
「緊張」はバランスへと変化していくための必須条件のようにも思えます――それとも、違うのでしょうか? いつ、緊張は必要なのでしょうか?
本展では、アーティストに新しい作品の創作をお願いし、それぞれの作品や個人的なイデオロギーの中で「緊張」の意味と意義を定義して頂きます。

精神の平衡-Balance of the Mind -
感情的な意味で表現
-
ハイテンション(hyper)
-
ローテンション(feel down)
-
気が落ち着かない人が
別名「炎の樹」と言われているカイヅカイブキを持つことで気分が相殺される
これが精神の平衡状態
この作品は「持つ」ことで「完成」する
Emotional Expression
- High Tension (hyper)
- Low Tension (feel down)
A person with restless feelings achieves emotional balance by possessing the Kaizuka Ibuki, also known as the "Tree of Flames." This is the state of mental equilibrium. This work is "completed" through "possession.
〈素材〉
カイヅカイブキ(土台)
杉(炎)
Photo by Naoki Takamura

【NARA COLLRCTIVE 2025Group EXHBTN- TENSION-】
今年も奈良を拠点に活動するアーティストの方々に混ってグループ展に参加させていただきました。
今回のテーマは「TENSION-緊張-」
その言葉の意味からは、状況を伝える表現(糸を張り詰めるような緊張感)や、気持ちの「テンション」の意味で作品を作られたり、捉え方様々な作品が集まりました。そのテーマに沿って議論が繰り広げられ会場が熱くなる場面もありました。わずか二日間ではありましたがとても有意義な時間を過ごすことができました。
今回私は「テンション」という感情的な意味を用いて作品を作りました。
-
ハイテンション(hyper)
-
ローテンション(feel down)
「ハイ」と「ロー」の感情が交わりそれがいつしか相殺され精神が保たれていく平衡状態を表現した作品です。まず、「ハイ」の部分を表現するために用いた素材がカイヅカイブキと杉でした。
カイヅカイブキは自生するイブキを園芸用として貝塚市が品種改良した植物です。
カイヅカイブキの葉は細長く上向きに伸びていく針葉樹林。幹はうねるように巻かれまるで炎が昇っていくように見えることから「炎のような樹」と言われています。(切り立てのカイヅカイブキは幹が赤いそうです)
この炎のような樹を「ハイ」とし、そこから炎を作りたかったのですが、細長く切ることが難しかったので杉を使用し、その土台にカイヅカイブキを用いることにしました。
「ロー」の表現は「それを持つ人」としました。
つまりこの作品は、
「カイヅカイブキを持つことで、その人の感情が相殺される」
持って完成する巻き込み型のインスタレーション作品です。
より多くの人に持ってもらいたくて私はこの作品を「行商スタイル」で持ち歩きました。一人一人声をかけさせていただき持っていただく巻き込み型の展示方法です。
木の持つエネルギーに触れてもらいながら、気持ちが相殺されるだけでなく、さらに上昇してもらえたら。そんな意味も込めた作品でもあります。
作品を持っていただき本当にありがとうございました。
今年もお声がけしていただいた主催のEugene solerさん。
関わっていただいた皆々様
心から感謝申し上げます。
弥栄!
〒631-0846 奈良県奈良市平松1丁目27−12









