01.UNKNOWN ASIA EXTRA 2023 中之島ダイビル
UNKNOWN ASIA2023からセカンドステージとしてセレクトしていただき中之島ダイビルにて1ヶ月間展示させていただきました。エスカレーター2階上がったロビーに設置し、重厚感ある床面と開放感ある高い天井の効果により更に力強い印象の作品となりました。
02.物語を読む
「地上が砂漠になり、人や動植物が住めなくなったため空中に都市を造った」
という物語から始まる空中建築。その物語を多くの方に読んでもらうためにキャプションを設置しました。日本の方以外に海外の方にも読んでもらいたく英訳版も作成しました。
なぜこの作品名が「空中建築 -Aerial Architecture-」なのか。なぜ下が砂漠なのか。なぜ砂漠に木の名刺が埋まっているのか。なぜ宙に浮いているのか。このキャプションを読んでもらい作品への理解と距離を縮めてもらうことができたらと思い設置しました。
03.会話し対話し
会期中に名刺の補充も兼ねて何度か足を運びました。行くたびに誰かが立ち止まっている姿を拝見でき思わず声をかけることもしばしばありました。(びっくりされてました)ダイビルというオフィスビルにはどんな人たちが集まるのか。グランフロントで開催された時とはまた違う空気感の中で、たまたま通った場所に大きな作品が飾ってある異質な感じがどのように映ったのかは全てを知る由はありませんでしたが、名刺の減り具合や木の名刺が無くなっていたことから、少なからず響く人にちゃんと届いていることを実感することはできました。
04.小さなデザインから大きな作品へ
空中建築は、単管パイプのサイズも入れると高さ2500mm×幅1800mm×奥行き1800mmほどあります。人の身長以上に大きな作品の元は小さなスマホケースのデザインからでした。宙に浮くことを想定して作ったデザインがやがて大きな立体作品へと新しい姿が出来上がりました。
9月、グランフロントの地下で開催されたUNKNOWN ASIAを経て、そのセカンドステージとして11月から年末までの1ヶ月間中之島ダイビルで展示することができました。
以前から大きな立体作品を作りたいという強い想いが「衝動」で突き動かされ出来上がった空中建築は2023年の最後を中之島ダイビルで締めることができました。
大きな立体作品を作ることで得た経験や知識は平面絵画しか描いてこなかった私に対して大きな衝撃を与え、この空中建築を生涯をかけて展開していくことができる作品だと確信しました。
中之島ダイビルというオフィスビルに異質な作品を飾ったことで誰かの記憶に残すことができたのなら「成功」です。
関係者の方々、見にきてくれた友人、足を止めてくれた方々に感謝します。